No.2 子どもをどうみるか

 私は小学校の教員をしております。

(現在は教職大学院1年次で学びを深めているところです。)

 

 私が日々大事にしていることは,以下の考えです。

富山市立堀川小学校が出版している「授業の研究」のはしがきからの引用です。

 

“ひとりひとりの子どもの考えには,それぞれに根拠がある。どんなつまらない発言の中にも,その子どもの過去の学習経験や生活経験が織り込まれているのであって,どの子もどの子も,それぞれに,その子なりに独自な考え方の背景を背負って,個性的に問題に対決しているのである。学習指導は,まず,このような,子どもの考え方の特質を認め,その言い分をすなおにききいれることからはじめなければならない。”

 

 授業において,教師が求めている答えと”的外れ”なことを言われると,その発言をすぐに切ったり雑に扱ったりする場面を目にします。

 しかし,その子どもは”そう発言せざるを得なかった”状況なのであり,”何がそうさせているのか”ということを考えない限り,本当の意味での教育にはつながらないのではないかと考えています。

 

1959年に出版された古い本ではありますが,現代に必要な書籍といえるでしょう。

重松鷹泰指導・富山市立堀川小学校(1959)『授業の研究-子どもの思考を育てるために-』,明治図書